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虚言 きょげん pseudology | |||||||||||||||||||||||||
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——『カードキャプターさくら』3巻21ページ (CLAMP/講談社 KCデラックス) |
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虚言とは、ようするに「ウソ」です。ウソのことを、相手に本当のことだと信じてもらいたいと思って言うこと。それが「虚言」です。 | |||||
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例文は『カードキャプターさくら』2巻。 山崎が得意としている、ヘンなウソです。 本人はウソだとわかって言っています。本当は、バドミントンが決闘方法だったりしません。そのことは言っている本人がよく分かっています。そして、ウソを本当のことだと信じてもらいたいと思って、ウソを言っています。 なので、これは「虚言」にあたります。 |
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まず第1に。 コミックを読んでいる、私たち読者からみて。キャラクターの言っていることが、「ウソ」だと分かるか分からないか。 そういった視点から「ウソ」を考えてみると。 圧倒的に多いのは、 私たち読者から見たら、すぐに「ウソ」だと分かるものです。 キャラクターが、何かを話した時に。それが、すぐには「ウソ」だとは読者には気がつくことが出来ないで、あとになって「ウソ」だとわかる。そういったタイプは、「探偵ものの犯人のセリフ」くらいしかありません。 つまり。 私たち読者は、それぞれのキャラクターの動きや考えかたを総合的に知っている。だから、そのセリフが「ウソ」だということも分かる。 けれども。 作品に登場してくるキャラクターは、それぞれの立場でしか「ウソ」かどうかを判断できない。つまり、「ウソ」のことを「本当」だと信じてしまうことがありうる。 で、そういった食い違いによってドタバタがあったり、ストーリーが進んでいったりする。 なので。 私たち読者から見たら、「ウソ」だということがハッキリと分かるようなもの。それが、この「虚言」というレトリックで使われる「ウソ」の大きなポイントです。 |
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古くは。シンデレラが舞踏会に行くときには、いつものボロではなくて、キレイなドレスを着たりとか。 あと、コミックでは、 「魔法のチカラをもらった少女は、魔法が使えることをバラしてはいけない」というのが「お決まりのパターン」とも言える。 だけれども、そういった。 「作品の基本的な枠組み」を保つために、相手をだますような「ウソ」を言わなければいけない。といったものを除くと。数として多く出てくる「ウソ」というは、
「ウソ」を言うというのは、基本的には悪いことなので。ほかのキャラクターも、すぐに「ウソ」だと気がつくような、あからさまな「ウソ」でないと。やっぱり、楽しいストーリーにはなりにくいからでしょうか。
「桜」は、「千架」という男の子に出会う。で、「桜」は「千架」のことを一目ボレする。 「千架」は、カフェでバイトをしているとのこと。そこで、バイトの申し込みに来たの「桜」と、それに対応するカフェの「マスター」とのやりとりが、画像として引用した場面です。 「桜」は、「千架」といっしょにバイトがしたいので、苦しまぎれに言い出します。 「——お… 男っスよ 自分…」これは、どうみても「ウソ」です。 マスターも、指摘しているように。「桜」が着ている制服は「スカート」です。それに、髪型も「ロングヘア」といっていいくらいの長さです。…この見た目で「男っス」という言葉は、ちょっと信じることができない。 とまあ。こんなふうに、どっからみても「ウソ」であるという「ウソ」のほうが、コミックなどでは使われることが多いと言うことができます。 |
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ウソをつく、つまり本当のことを言わない。 そういった意味では「虚言」は、「皮肉法」と似ている部分があります。 しかし、「虚言」はウソを本当のことだと信じてもらいたいと思ってウソを言います。これに対して「皮肉法」は、ウソをウソだと見破ってもらわないといけません。この点が、大きな違いです。 ほかにも、「婉曲語法」や「誇張法」、「省略法」、「擬人法」などは、文字通りには語りません。その意味で、「虚言」に近いものといえます。 |
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虚言 | |||
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うそ・嘘 |
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→皮肉法、婉曲語法、誇張法、省略法、擬人法、緩叙法(広義の)、過精密 | |||
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うそ(虚言)について、かなりくわしく書いてあります。例文が日本語なのも、助かります。 | |||
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ちょっと上で引用した画像のなかで。「千架」は、
という「深い事情」とやらを話しています(もちろんウソ)。 この文を見た時に、 宮小路 瑞穂 (おとボク)を思い浮かべてしまった私(サイト作成者)。どうみても、廃人へのみちを一直線に突き進んでいます。 |
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