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重義法 じゅうぎほう —— | ||||||||||||||||
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——『宙(そら)のまにまに』1巻144ページ (柏原麻実/講談社 アフタヌーンKC) |
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重義法は、1つの表現から、いくつかの意味が読みとれるレトリックです。つまり、ある1つの文字・音声から、2つ以上の別のことばが理解できるというものです。 |
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このページのはじめにある画像は、『宙(そら)のまにまに』1巻から。 ここに登場するのは、2人。 ひとりは、主人公の朔。高校1年生。もうひとりが美星。高校2年生。 この2人は、幼なじみ。そして、同じクラブ(天文部)に入っている。 ここで、引用した部分を見てみる。するとこれは、あたかもこれは「ベッドシーン」を言いあらわしたものに思える。 ですが実際には、「ベッドシーン」のようすを表現したものではない。これが重要です。 誤解が生まれない程度まで、くわしく書く。すると、つぎのようになります。 昨日の夜の星の観測で、空に輝いて星、そう。2人は、ともに天文部に入っている。そこでその活動として、夜に星の観察していた。もちろん2人連れではなく、部員と一緒に。 真実は、そういったところにある。けれども美星が、あたかも「ベッドシーン」があったような言いまわしをする。そこで誤解が生じてしまうわけです。 この引用部分は、「ベッドシーン」という読み取りかたと、「天文部の活動」という受け止めかたと、2パターンが成りたっています。ですので、「重義法」となるわけです。 |
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さて。 まずはじめに、英語の単語の訳を、3つほど書いておきます。英語のお勉強です。『萌える英単語もえたん』は持っていなかったので、ふつうに『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)から。
ここまでくると、もう分かると思います。
アニメ『スクールランブル』(第一期)のオープニングテーマは、『スクランブル』というタイトルでした。そのことから考えても、偶然のものではありません。ちゃんと作者が意図的に、タイトルに2つの意味を持たせています。 このコーナーで「日本語ではよく使われる」と書いたくせに、例文が英語だったりするのは、気にしないで下さい。 |
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日本語には同音異義語が多くあります。なので、わりと楽に作ることができ、ひんぱんに使われます。 | |||
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この「重義法」が「笑い」の方向に進むと「しゃれ」に近づいていきます。ですが、「重義法」はマジメな効果をねらったものです。 一般的に「もじり」と呼ばれるものは、この「重義法」よりは「しゃれ」に近いものだと思われます。 |
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『D・N・ANGEL』(杉崎ゆきる/角川書店 あすかコミックス)の
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重義法 |
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ダブルミーニング、同時的音喩、ことば遊び、空言(そらごと)、地口、秀句法、雙叙法、しゃれ、駄洒落、打ち返し、語路合わせ、早口ことば、なぞかけ、文字鎖・しりとり | |||
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こんなマイナーなレトリック用語にも、説明がなされています。同じ者の『日本語の文体・レトリック辞典』(中村明/東京堂出版)でも、ふれられています。 | |||
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