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引用は『鋼の錬金術師』3巻から。
「エドワード・エルリック」こと「エド」は、鋼の義肢である「機械鎧(オートメイル)」を身につけていた。
しかし戦いの中で、鋼の義肢である「機械鎧(オートメイル)」を壊してしまった。これを直すために、整備師をしているピナコたちの元に訪れたエドワード(エド)とアルフォンス(アル)の兄弟。
しかし、ピナコに「ちっさくなったねぇ」と言われ、エドが怒る。それを受けて、ピナコも反撃する。その口論が、引用した場面です。
- 「このミニマムばば!!」
- 「ドちび!!」
- 「豆つぶばば!!」
- 「マイクロちび!!」
- 「ミジンコばば!!」
と、背が低いことについて、あまり建設的ではない争論がおこっています。
しかし、「豆つぶ」と同じ大きさの人間がいるはずがありません。「ミジンコ」と同じ大きさの人間がいるはずもありません。これは、「小さい」ということを極端にして表現しているものです。この点が「過小誇張法」にあたります。
【おまけ】
なおエドは、「ちっこいの」みたな背の低いことを言われると、凶暴化するようです。例えば、
「アル」が錬金術師と間違えられた場面。
「エド」のほうが鋼の錬金術師だと言うと… |
町の人 |
「 |
あっちの ちっこいの?」 |
エド |
「 |
誰が
豆つぶ
ドちびか——ッ!!」
(がっしゃーっ)
↑食卓をひっくりかえす音 |
町の人 |
「 |
そこまで
言ってねえー!」 |
(1巻15ページ) |
列車で人質になって、銃を向けられたエド |
犯人 |
「 |
こんな おチビさんを撃つのは
気がひけるが……」 |
エド |
「 |
だぁれぇがぁ
ミジンコどチビ
か——!!!」
(ボコ ベコ ドカ)
↑犯人を殴っている音 |
(1巻150〜151ページ) |
と、1巻だけでもこれだけあります。このマンガでエドは、お約束みたいに「ちっこい」と言われて激怒します。 |