|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
結句反復 けつくはんぷく epiphora | |
![]() |
退いてたまるか 負けてたまるか! 斗貴子さんを 死なせてたまるか!! |
——『武装錬金』2巻119〜120ページ (和月伸宏/集英社 ジャンプ・コミックス) |
![]() ![]() |
|||||
結句反復とは、前の文の最後にあることばを、次の文の最後でくり返すレトリックです。つまり、先行する文の終わりで用いられた語句を、次の文の終わりでもう一度使う技法です。 | |||||
![]() |
|||||
![]() |
|||||
「結句反復」が詩で使われるのは、多くのばあい意図的なものになります。詩を作っている時、思いえがかれたようすをそのまま文字にしたらといって、詩にはなりません。「結句反復」のような技法を編みこむことで、詩は成立します。「結句反復」は、詩では定番ともいえるものです。 | |||||
![]() |
|||||
![]() |
|||||
言葉を反復する、それだけのレトリックです。ですが、印象を強めるのに役立ちます。 | |||||
![]() |
|||||
![]() |
|||||
![]() |
|||||
ただ単純に、ことばをくり返すだけ。なので、強調したいことを手軽に伝えることができます。 | |||||
|
![]() ![]() |
||
引用は『武装錬金』2巻から。 主人公は「武藤カズキ」。高校生。 彼は、人を喰らう「ホムンクルス」によって、一度殺される。しかし、「斗貴子」という少女によって、新しい命を与えられる。その命は、「武装錬金」としての命、「核鉄(かくがね)」と呼ばれるもので、ホムンクルスと闘う能力を持つ命だった。 そして「カズキ」は「斗貴子」とともに、「武装錬金」としてホムンクルスの退治に乗り出す。 場面は、ホムンクルスの「鷲尾」と闘っているシーン。 退いてたまるかというふうに、「〜たまるか」という言葉が文末に連続して出てくる。これが「結句反復」にあたります。 * この『武装錬金』も、「反復法」に分類されるような「くり返し」のレトリックがたくさん出てきます。 例を1つだけ。 妹の「まひる」がホムンクルスに喰われそうになったとき(1巻41ページ) 返せ!!とまあ、7回ほど「返せ」が登場します。返して欲しいものは、ホムンクルスに飲みこまれてしまった、妹の「まひる」です。 他にも、いろいろな場面で「くり返し」のレトリックが使われています。 |
||
|
![]() |
|||
![]() |
|||
「結句反復」は、ちょうど「首句反復」と逆のものになります。 | |||
![]() |
|||
コミックスの世界では「結句反復」を多く見かける。私(サイト作成者)は、そのような印象をもっています。その理由は、手軽さにあるのでしょう。つまり、ただ単純に、ことばをくり返すだけ。なので、強調したいことを手軽に伝えることができるからだと思います。 | |||
|
![]() |
||||
![]() |
結句反復 | |||
![]() |
文尾反復 | |||
![]() |
結語反復・尾語反復・尾語句反復・行末反復 |
![]() |
|||
連鎖法、連鎖漸層法、反復法、畳句法、畳語法、隔語句反復、復言法、類義累積、回帰反復、首句反復、首尾語句反復、前辞反復、おうむ返し、トートロジー、循環論法、異義復言、同綴同音異義、類音語反復、疑惑法、継起的音喩、倒置反復法、交差配語法、逆対句 | |||
![]() |
|||
![]() |
|||
多くの量を割いて、解説してあります。例文に、日本語への翻訳文を載せています。なので、翻訳前の文と翻訳後の文とで比較ができたりもします。翻訳すると、「首句反復」が「結句反復」に訳されていたりすます。 | |||
|
![]() |
このサイト全体からのサーチ | 「使う目的別のページ」の中からサーチ |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |