文の終わりを「……」だとか、「-」だとかいったもので締めくくる。このようなものは、正統派のパターンにあたります。このようなスタンダードなものもありますが、ちょっと変わったタイプの「頓絶法」もあります。
それは
ふき出しの中身が「……。」だけしかない、というパターン。
「……。」と沈黙を示して、そのまんま作品までもが終わってしまうパターン。(「沈黙表示」と重なる面がある)
と、いったものです。
たとえば、右の画像は『神のみぞ知るセカイ』の2巻。
栞は、図書委員。そして、引っ込み思案な女の子。
そんな栞に、桂馬は
と言い放つ。
これに対して。栞は、なんとか反論したいと思う。だけれども、ことばとして言い返すことができない。
ただ心の中で「頓絶法」を、くり返しているだけ。
このような例をはじめとして、ふき出しでは多彩な「頓絶法」が見られます。先ほども書いたとおり、「会話文が主体となっている」という性質によるものだと思われます。